ENEOS(エネオス)と言えば、ガソリンスタンドが有名です。
CMもガンガン流されています。
電気料金比較ナビ「電気チョイス」では、関西エリアでは「ENEOSでんき(エネオス電気)」が一番安い、という話だったので、料金シミュレーションをしてみました。
すると、驚く結果に。
「ENEOSでんき」のデメリットはシミュレーションをした段階で分かりましたが、念の為、口コミ・評判も当たりました。
しかし、口コミ・評判を見る必要はなかったです。
「ENEOSでんき」の口コミ・評判を見るまでもないデメリットを暴露します。
「ENEOSでんき」でシミュレーション
「ENEOSでんき」はサイトでシミュレーションができます。
「ENEOSでんき」の「電気使用量」の入力は1ヶ月のみです。
2018年1月~2019年今月までの中から選べます。
そして、このシミュレーションは全国対応ではなく、エリアごとに個別に表示されるようです。
※但し、エリアは関東と関西のみです。
我が家は関西電力エリアですが、「当シミュレーションは、関西電力(株)の従量電灯A・Bのみに対応しております。」という表示です。
※関西電力エリアのENEOSでんき(関西Aプラン/B プラン)は4月にスタート
それと他の電力会社では「電力使用量」を入力しますが、「ENEOSでんき」は金額です。
電気料金の月平均は450kWh(従量電灯A)。
我が家の月平均に近い使用月(3月分)で出してみました。
電気料金は11,067円。
「ENEOSでんき」は年間最大9,073円分おトク!
シミュレーション結果は、「年間最大9,073円分おトク」。
この結果には、ちょっとがっかり。
「楽天でんき」や「Looopでんき」のシミュレーションでは、15,000円前後安くなると出てました。
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さらに、電気料金比較ナビ「電気チョイス」は、『「ENEOSでんき」が一番安いです。』と言っていたので少し期待してました。
「電気チョイス」が如何にいい加減なサイトか改めて分かりました。
電気チョイスの評判・口コミは本当?メリット・デメリットは?
さらに、この金額にはキャンペーン割引が含まれます。
電気料金だけで見ると、年間で安くなる金額は7073円。
お話しにならないですね。
「ENEOSでんき」のデメリット
私が気付いた「ENEOSでんき」のデメリットと言える問題点を挙げてみます。
サイトに表記のおトク度と実際の金額が異なる
我が家の平均電気使用量は450kWh。
「ENEOSでんき」の公式サイトには、「平均電気使用量400kWhを想定」した例として、「年間10,210円おトクに!」とあるのですが、平均電気使用量が450kWhの我が家の方が400kWhより50kWh多いにも関わらず、得する金額は3,000円も少ないです。
これはどいういう事でしょうか?
いくら、「金額は目安」と言っても、納得いかない金額です。
料金プランが不明
これまで調べた「楽天でんき」や「Looopでんき」では料金設定が明確に記載されていました。
しかし、「ENEOSでんき」では全く記載がありません。
家族別の例があるのみです。
下の画像にも「当社独自の前提による試算で、金額は参考目安です(消費税込)」とあります。
どうやって、この金額が出たのか不明です。
さらに分からないのは「400kWh」で見積もった金額が、先の例では10,210円だったのが、上記では8,410円と1,800円の差があります。
これはプランの違い(VプランとにAプラン)の差なのでしょうが、いきなりVプランと言われても意味不明です。
何故、電気料金で比較
さらに「楽天でんき」や「Looopでんき」と違うのが、入力する数値が「電力使用量」ではなく「電気料金」だと言う点。
「電気料金」には、燃料費調整額及び再生可能エネルギー発電促進賦課金が含まれますが、これらは変動します。
そこで、「楽天でんき」や「Looopでんき」では、「電力使用量」を元に電気料金を算出します。
この場合、燃料費調整額及び再生可能エネルギー発電促進賦課金が含まれていません。
純粋に「電力使用量」がどれだけ変わるかを比較しており、こちらの方がより現実に近いです。
「ENEOSでんき」は乗り換える新電力会社の候補では全くありませんが、せっかくなので、口コミ・評判を見ておきましょう。
契約期間のしばり
さらに、上記の金額は「にねんとくとく割引」が適用されています。
契約期間の縛り(2年間)があります。
「楽天でんき」や「Looopでんき」は契約期間の縛りがなく、安くなる金額は約半分。
「ENEOSでんき」の口コミ・評判
以上、私が感じた「ENEOSでんき」の問題点ですが、一般の口コミ・評判はどうなのでしょうか?
他の電力会社に比べ、「ENEOSでんき」の口コミ・評判は少ないですね。
良い口コミ・評判
「電気料金が安くなった。」
「ガソリン・灯油の割引がある。」
「解約違約金がない。」
ガソリン・灯油の割引がある。
電気料金をENEOSカードで支払った場合の特典です。
しかしながら、ENEOSは元々、ガソリンが出光等と比べると高いので、魅力ある特典とは言えません。
違約金・解約金がない。
「違約金・解約金がない。」というのは、「にねんとくとくとく割引」に申し込まない場合です。
ところが、シミュレーションではこの「にねんとくとくとく割引」を適用した場合の価格しか表示されません。
枠外に「ENEOSでんき関西AプランまたはBプラン+にねん とく2割をご契約の場合の金額です。」とありますが、「違約金・解約金がない。」という口コミ・評判を鵜呑みすると、2年間は解約できない、途中で解約する場合は解約違約金を請求されることになります。
誤解を避ける為、割引が無い価格と割引がある場合の金額を分けて記載すべきです。
悪い口コミ・評判
「関東エリア(東京電力エリア)でしか契約できない。」
「にねんとく2割引(2年契約)を選ぶと、解約金違約金がかかる。」
関東エリア(東京電力エリア)でしか契約できない
これについては、4月から関西エリアも契約できるようになりました。
しかし、「楽天でんき」や「Looopでんき」が全国対応なのに比べると見劣りします。
にねんとくとく割引を選ぶと、解約金違約金がかかる
契約期間と解約違約金があるのは携帯電話と同じ。
「にねんとくとくとく割引」といっても1kWhあたり0.2円(税込)の割引です。
我が家の場合であれば、月平均電力使用量は450kWhなので、月90円。
年間で1,080円程で全く旨味がありません。
さらに、この割引があっても「楽天でんき」や「Looopでんき」の安くなる金額の約半分です。
不思議な事にネットの口コミ・評判で私が問題点と考えるデメリットを上げている人はいませんでした。
「東京電力より安い」「ガソリン割引」といったものばかり。
電力会社の乗り換えに「楽天でんき」や「Looopでんき」ではなく、「ENEOSでんき」を選択する理由が見当たりません。
電気料金で比較するなら「楽天でんき」や「Looopでんき」が断然お得です。
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