「あしたでんき」はネットで人気の「Looopでんき」よりさらに電気料金が安いと評判の新電力会社です。
「あしたでんき」は「Looopでんき」より本当に安いのか?
口コミ・評判は信用できるのか?
「あしたでんき」の口コミ・評判からメリット・デメリットを徹底調査。
後で後悔しなように、申込の前に「あしたでんき」のデメリットのチェックをおすすめします。

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「あしたでんき」とは?

「あしたでんき」は東京電力グループの会社で、子会社と言っても良いでしょう。

運営はTRENDE株式会社です。

何故、東京電力は自分のライバルとなる新電力会社をと作ったのでしょうか?

電力自由化で、既存大手電力会社と新電力会社が客の争奪戦とくり広げています。

「他社に顧客を奪われるくらいなら、同じグループ内の関連会社の方がまし」という考え方のようです。

何とも凄まじい考え方ですね。

プランは「標準プラン」と「たっぷりプラン」の2種類。
「たっぷりプラン」は電気使用量が700kWh/月以上の場合、お得なプランです。

「あしたでんき」でシミュレーション

「あしたでんき」はサイトでシミュレーションができます。
全国対象ではなく、以下のエリアはサービスエリア対象外のためシミュレーションができません
「北海道エリア」「北陸エリア」「四国エリア」「沖縄エリア」

「あしたでんき」シミュレーション

我が家は関西電力エリア(従量電灯A
電気料金の月平均は450kWh

「あしたでんき」の「電気使用量」の入力は1ヶ月のみです。
月平均に近い使用月(3月分)で出してみました。

「あしたでんき」は初年度円分おトク!

シミュレーション結果は、「年間最大 12,074 円(税込)おトクに!」

「あしたでんき」シミュレーション結果

①年間推定料金(関電):120,331円(税込)
②年間推定料金(あしたでんき):108,257円(税込)

我が家の過去1年間の電気料金は153,600円。
「あしたでんき」の年間推定料金とは33,000円もの差があります。

今までなら、この差は「燃料費等調整額」「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」が含まれていないと理由で納得できていました。

ところが、「あしたでんき」では「算出される料金は、「燃料費等調整額」「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」を含めた料金となっております。」と。

この差は何でしょうか?

「あしたでんき」は年間電気料金の推定値をシミュレーションする時、入力する数値は1ヶ月のみです。

しかし、これは他の電力会社でも一般的です。

違いは、その1ヶ月を元に年間の電気使用量を算出する時の月別の割合が異なるようです。
※これは、「あしたでんき」のシミュレーション結果の「内訳」を見ると分かります。「あしたでんき」のシミュレーション結果の「内訳」一般的には2月と8月が一番、電気使用量が多くなると思われます。続いて1月と7月。

ところが、「あしたでんき」では、3月と8月に山が来ており、電気使用量は同じ450kWh。

どう考えても真夏の8月と3月の電気使用量が同じになるのは不自然ではないでしょうか?

今までみた「楽天でんき」「Looopでんき」では実際に近い数値が出ていただけに、「あしたでんき」の計算方法は今一信用が置けないですね。
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ネットの評判では「Looopでんきより、あしたでんきの方が安い」という口コミが多かったので、期待していたのですが、ガッカリです。

「あしたでんき」が大手電気会社より安い理由

電気料金の内訳は以下の金額の合算です。

①基本料金
②従量料金
③燃料費等調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)
④消費税

基本料金

既存の大手電力会社は基本料金がかかります。
電灯従量A(関西電力等)では「最低料金」、電灯従量B(東京電力等)では、アンペア(A)が大きいほど基本料金が高くなります。

その点、「あしたでんき」は基本料金が0円です。
※但し、「たっぷりプラン」は基本料金3000円がかります。

従量料金

既存の大手電力会社は電気を使えば使う程、1kWh当たりの電気料金は上がります。

対して「あしたでんき」の従量料金は電気使用量に関わらず一律です。

基本料金0円と従量料金が一定というところに、「あしたでんき」が既存の大手電力会社が安くなる秘密があります。
※電気使用量が少ないと割高になるケースもあります。

燃料費等調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)

電気使用量に対してかかる費用。
電力会社に関わらず、率は一律です。

「あしたでんき」を含む新電力会社が既存大手電力会社より電気料金が安くなる理由は、基本料金0円+従量料金一律にあります。

但し、使用量が少ないと、逆に割高になる場合があります。
※後述

次に「あしたでんき」の口コミ・評判を見ていきましょう。

「あしたでんき」の口コミ・評判

良い口コミ・評判

「1日目の電気代が1時間毎に見れる!スマートメーターすげえ」

「東電のサブブランド『あしたでんき』。関西は特に安い(\21.5/kWh基本料金無し)。」

「電気使用量はそのまままなのに、電気料金が安くなってびっくりです。」

「シミュレーション通り、しっかり電気代が下がり満足しています。」

悪い口コミ・評判

ネットでは、「あしたでんき」に関する悪い口コミ・評判は出てきませんでした。

東京電力のグループ会社ということもあるのか、対応もしっかりしているようです。

「あしたでんき」と地域電力会社の料金比較

何故、「Looopでんきより、あしたでんきの方が安い」という口コミ・評判が多いのか?

エリア別従量料金を比較して検証してみます。

エリア別従量料金比較

まず、「あしたでんき」は全国対応ではありません。
以下のエリアはサービスエリア対象外です。
「北海道エリア」「北陸エリア」「四国エリア」「沖縄エリア」

エリア別に地域電力会社と「あしたでんき」「Looopでんき」の従量料金の違いを見ていきます。(2019年4月時点)

「あしたでんき」は基本料金は0円ですが、電力会社は基本料金がかかります。

「あしたでんき」には、「標準プラン」と「たっぷりプラン」(700kWh/月以上)ありますが、該当する家庭が多いと考えられる「標準プラン」をみることにします。

以下の表の()内は、「Loooでんき」の電気料金です。

東北電力エリア(従量電灯Bの場合)

電気使用量あしたでんき東北電力
~120kWh25.50円(26円)/kWh18.24円/kWh
120~300kWh24.87円/kWh
300kWh~28.75円/kWh

東京電力エリア(従量電灯Bの場合)

電気使用量あしたでんき東京電力
~120kWh25.50円(26円)/kWh19.52円/kWh
120~280kWh26.00円/kWh
280kWh~30.02円/kWh

中部電力エリア(従量電灯B・Cの場合)

電気使用量あしたでんき中部電力
~120kWh25.50円(26円)/kWh20.68円/kWh
120~300kWh25.08円/kWh
300kWh~27.97円/kWh

関西電力エリア(従量電灯Aの場合)

電気使用量あしたでんき関西電力
~120kWh21.50円(22円)/kWh19.95円/kWh
120~300kWh25.33円/kWh
300kWh~28.76円/kWh

中国電力エリア(従量電灯A・Bの場合)

電気使用量あしたでんき中国電力
~120kWh23.50円(24円)/kWh20.40円/kWh
120~300kWh26.96円/kWh
300kWh~29.04円/kWh

九州電力エリア

電気使用量あしたでんき九州電力
~120kWh22.50円(23円)/kWh17.19円/kWh
120~300kWh22.69円/kWh
300kWh~25.58円/kWh

1kWhの電気料金を比べると、「あしたでんき」の方が「Looopでんき」よりどのエリアも0.5円安いです。

我が家の電気使用量の月平均は450kWhなので、月額90円「Looopでんき」より安くなる計算です。

しかし、残念なことに「あしたでんき」のシミュレーションが正確でない為、年間推定電気料金には反映されていません。

損してますね。

「あしたでんき」は東京電力の子会社なので、正確なデータを共有しているはずですが、不可思議です。

「あしたでんき」のメリット

「あしたでんき」のメリットを見ていきましょう。
このメリットは概ね他の評判の良い新電力会社と共通しています。

電気料金が安い

「あしたでんき」では特に電気使用量が多い家庭向けの「たっぷりプラン」も用意されており、電気使用量がが多い家庭は確実に電気料金がやすくなります。

逆に電気使用量が少ないと割高になる場合があります。
※後述

基本料金0円

「標準プラン」の場合。
「たっぷりプラン」では3,000円かかります。
但し、電力量単価は「標準プラン」に比べて安いです。

解約違約金なし

契約期間の縛りが無いので、いつでも解約できます。
「あしたでんき」への解約手続きは必要なく、新しい新電力会社と契約すると、次の検針日から切り替わります。

電気使用量の「見える化」

マイページから日々の使用状況の確認ができます。グラフ表示で比較も簡単です。

オンラインで簡単申し込み

検針票を用意して最短10分でお申し込みが完了。 PC・スマホから簡単にお申し込みいただけます。

キャンペーン

時期によっては、キャンペーンが実施されることがあります。
3月末までの申し込みで2千円分のAmazonギフト券プレゼントキャンペーンがありました。
今後のキャンペーンは未定です。

「あしたでんき」のデメリット

「あしたでんき」のメリットを見てきたところで、今度はデメリットを見ていきましょう。

対象エリアは全国ではない

「北海道エリア」「北陸エリア」「四国エリア」「沖縄エリア」はサービスエリア対象外です。

この地域の方は他の電力会社を選ぶ必要があります。

支払いはクレジットカードのみ

コンビニ払いはもちろん、口座振替にも対応していません。
これも新電力会社に共通したデメリットです。

しかしながら、クレジットカードは現金で支払うよりポイントが貯まるメリットがあります。
無料で作成できるクレジットカードがあります。
この機会に検討してみは如何でしょうか?

スマートメーターが必要

これも新電力会社に共通しています。
スマートメーターのお蔭で電気使用量の「見える化」が実現し、検針の必要が無い為、人件費の削減になり、結果電気料金を安く提供できます。

スマートメーターは大手電力会社が無償で交換してくれますので、ユーザーには何ら不便はありません。

デメリットに挙げる項目ではありませんが、今までとは違う部分なので、あえてデメリットに入れました。

紙の検針票がない

スマートメーターにより人が各家庭の電気メーターを検針して、検針票をポストに入れると言う事はなくなります。

電気料金や電気使用量の確認はWEBになります。
但し、時間ごとの電気使用量を見ることが出来るので、節約につながると好評です。

「あしたでんき」で高くなる人

「あしたでんき」で電気料金が高くなる可能性のある人は次の方です。

電気使用量が少ない人

上記の表で黄色マーカーの電気使用量の従量料金は、「あしたでんき」より地域電力の方が安いです。

但し、地域電力会社では従量料金以外に基本料金(又は最低料金)がかかります。

割引料金のある人

シミュレーションでは見えない部分に割引料金があります。
シミュレーションは一般料金での比較なので、貴方のご家庭で深夜割引等がある場合、逆に「あしたでんき」の方が高くなる可能性があります。

「あしたでんき」のメリット・デメリット

「あしたでんき」のメリット・デメリットは見てきましたが、いかがでしたでしょうか?

「あしたでんき」のメリット・デメリットは他の評判の良い新電力会社と共通しています。

デメリットと言える弱点も、考え方でメリットになります。

最大の問題点は「あしたでんき」で電気料金が安くなるかということですが、「あしたでんき」は電気料金が安いとネットで評判の「Looopでんき」より従量料金が安いので、一番安いことは間違いないです。

ところが、我が家のシミュレーション結果では違った結果になりました。

これは、「あしたでんき」の電気使用量の年間グラフが我が家と合っていない為で、年間電気使用量から計算すると、間違いなく、「Looopでんき」の方が安くなります。

「あしたでんき」のもったいないところです。

確実にデメリットと言える点は次の2点です。

①電気使用量が少ないと大手電機会社の料金より割高になるケースがある。
②サービス対象外のエリアがある。

①に関しては割高になるのか安くなるのかはシミュレーションをしないと分かりません。

そして、元々、割引のある方は、シミュレーション結果に割引を加味し、「あしたでんき」に乗り換えた場合、得か損かを判断するのが得策です。
「あしたでんき」